2013年10月15日火曜日

県美 橋本関雪展

 県立美術館南をウォーキングしようと出かけたのですが、
しまった20日までだった。 と予定を変更して絵を鑑賞することに。

今の神戸市中央区生まれの日本画家 橋本関雪、
生誕130年記念展。県美サイト


『豪腕画人 関雪登場』というサブタイトルどおり見事な展覧会でした。

中国の古典世界を描いた作品が多く、私としては特に人物の顔の表情描写が
興味深かったです。陰影の少ない東洋人でも、あのように、
「深く」描けるのだな、と言いますか…。

山があり川があり、小舟を漕ぐ人ただ一人、というような風景画、南画を
見ていると漢文の授業を思い出すような。
(漢字の羅列に、鮮やかにイメージが浮かぶようで、漢文は、わりと
好きだったのですがなぜか成績は良くありませんデシタf(^^;))

また、牛やクロテナガザル、キツネ、鳥、犬などの動物画もあり、
楽しめました。(リスや猫なども絵の端の方に描かれていたり)。

画家のご家族の写真が最後に展示してあったのですが、
彼の父親は、旧明石藩の儒者で漢学・詩文に通じ、
著書もいくつかあったらしく、その風貌も、いかにも中国古典世界
から抜け出てきたかのように見え、面白く感じました。

京都にある橋本関雪記念館、白沙村荘のサイトはこちら


展の特設ショップに、なぜ、竹内栖鳳の斑猫(はんびょう) の
ポストカードが?と思っていたら、関雪は竹内栖鳳の
門下生だったとか。この絵、ついこの間、TVの美術番組で
取り上げられていて、ちょっと不自然な猫の体のラインは、
「螺旋」をなしているというものでした。


閉館の6時まで観て、外へ出るともうほとんど真っ暗。
海辺を散歩したかったですが、やや寒かったので、
また今度。涼しい季節はまだ始まったばかり☆
写真は月とオブジェ 。

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