2015年3月11日水曜日

ブラームス、アルト・ラプソディ



ブラームスの「アルト・ラプソディ」。作品53。

このブログでブラームスは初めてです。

ウィキペディアによると、この曲、
ヨハネス・ブラームスが、1869年に作曲、ゲーテの詩『冬のハルツ紀行』に
曲付けしたもので、三部形式。第1部と第2部は、人間嫌いの放浪者の心の痛みが
描き出される。第3部は合唱が加わり、旅人の心痛を取り去るように
神へ祈願するのである。

etc...とありました。ブラームス自身の失恋経験もからんでいるらしい。


SNSでシェアされ、すっかり気に入って何度も再生して聴いています。
2014年8月19日、スイス・ルツェルン音楽祭での
オール・ブラームス・プログラムから。
(作品16、作品53、作品73第2番が演奏されたもよう) 。

指揮はアンドリス・ネルソンス。
どうもアバドが最初指揮するはずだったらしい。
こちらに詳しくあります。

歌うのは、サラ・ミンガルド。彼女のページからのシェアです。
当ブログでは何度も取り上げているコントラルト歌手で、
私がもっとも好きな歌手といえるかもしれません。

なんというか、哀愁を含んだ、やや陰影があるというのでしょうか、
ヴィヴァルディやペルゴレージの「スターバト・マーテル」(悲しみの聖母)
などで魅了されてきたせいか、そのイメージが強く、
慈母というか、聖母というのか、そういう特別なものを
彼女に感じてしまうのです。。

ウィキペディアで読んだ、《旅人の心痛を取り去るように神へ祈願する・・・》
という歌詞と、サラの歌声とはぴったりだと思います。

曲が終わったあと、指揮のネルソンスの祈るような表情も印象的。



さて、今日は3・11。
東日本大震災から4年。 

本当に本当に辛いショックな出来事でした。
 
手間取っている復興は改善されるでしょうか。

人口流出は?原発事故処理は?

そして、(10日付朝日新聞より)9日の首脳会談で、「フクシマ」を
きっかけとして脱原発を決定したドイツ首相から、
「なぜ日本はまだ再稼動を考えているのか」との質問へ
の首相の答えに納得がいかない思いを抱いている人も
多いのではないでしょうか。

課題はあまりに多いようです。


 今日という日に、あらためて祈りをこめて…。








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