さて、この絵はコントラルト(アルト)歌手、サラ・ミンガルド。
C・アバド指揮 モーツァルト管弦楽団によるCD、
G.B.ペルゴレージ、聖エミディオのためのミサ曲“Missa S.Emidio”(ARCHIV)
解説書真ん中見開きページ写真より。
解説書真ん中見開きページ写真より。
これです。サラは真ん中にいます。
’10ペルゴレージイヤーに向けて制作されたディスク第2弾がこれで、
またまた感激でした。もうとにかく、素晴らしいの一言。
1731年と翌年、地震がナポリを襲ったことで、地震の守護聖人として、
聖エミディオが選ばれ、1732年12月31日の記念日行事のために、
書かれたらしい、「聖エミディオのためのミサ曲」“Missa S.Emidio” 、
そして、聖母のための、「めでたし元后」“Salve Regina”
宗教音楽劇「アキタニアの聖グリエルモの改心と死」から、
レチタティーヴォとアリア“Manca la guida al piè”、
そして、「ほめたたえよ、しもべ達よ」“Laudate Pueri Dominum”
が収録されています。
ナポリで確立された、キリエとグロリアのみの小ミサ(Missa Brevis )形式の
“Missa S.Emidio”から、ミンガルドがソロで歌う “Salve Regina”、
Veronica Cangemi(ソプラノ)による、慟哭のような熱唱 “Manca la guida al piè”
と続き、そして、歓喜あふれる “Laudate Pueri Dominum”で、
盛り上がって終わるのが、このアルバムの優れたところの一つ
ではないかと思いました。明るく終わるのが、気分的に
ありがたいものです。
☆
下の動画は、Mingardoと、Accademia degli Astrusiによる、
“Salve Regina”。個人的には、第4楽章の“Et Jesum benedictum”が、
特にお気に入りで、よく聴いてみると、上に書いたアバド指揮のCDと
こちらの演奏では、単語“benedictum”のところなど、アクセント
の置き方(というのでしょうか)が、違っているのが興味深いです。
ベネーディークトゥムと、ベネーディクトゥームとなっていたり。
そして、“ostende”(示してください《御子イエスを》)
のところが、もう何ともいえず好きです…。
楽譜を見ると、この楽章、Andante amoroso(歩くような速さで、
愛情豊かに)となっているのに気付きました。
歌詞
1) Salve Regina, mater misericordiae,
vita, dulcido, et spes nostra, salve.
2) Ad te clamamus exsules filii Evae,
ad te suspiramus, gementes et flentes,
in hac lacrimarum valle.
3) Eia ergo, advocata nostra,
illos tuos misericordes oculos ad nos converte.
4) Et Jesum benedictum fructum ventris tui
nobis post hoc exsilium ostende.
5) O clemens, o pia, o dulcis Virgo Maria, salve.
「サルヴェ・レジーナ」ウィキペディアより、日本語訳
『カトリック教会のカテキズム 要約(コンペンディウム)』
(カトリック中央協議会 2010年、ISBN 978-4-87750-1532、305頁)より引用。
となっています。
“Salve Regina”。個人的には、第4楽章の“Et Jesum benedictum”が、
特にお気に入りで、よく聴いてみると、上に書いたアバド指揮のCDと
こちらの演奏では、単語“benedictum”のところなど、アクセント
の置き方(というのでしょうか)が、違っているのが興味深いです。
ベネーディークトゥムと、ベネーディクトゥームとなっていたり。
そして、“ostende”(示してください《御子イエスを》)
のところが、もう何ともいえず好きです…。
楽譜を見ると、この楽章、Andante amoroso(歩くような速さで、
愛情豊かに)となっているのに気付きました。
歌詞
1) Salve Regina, mater misericordiae,
vita, dulcido, et spes nostra, salve.
2) Ad te clamamus exsules filii Evae,
ad te suspiramus, gementes et flentes,
in hac lacrimarum valle.
3) Eia ergo, advocata nostra,
illos tuos misericordes oculos ad nos converte.
4) Et Jesum benedictum fructum ventris tui
nobis post hoc exsilium ostende.
5) O clemens, o pia, o dulcis Virgo Maria, salve.
「サルヴェ・レジーナ」ウィキペディアより、日本語訳
元后あわれみの母
われらのいのち、喜び、希望。
旅路からあなたに叫ぶエバの子。
嘆きながら泣きながらも涙の谷にあなたを慕う。
われらのために執り成す方。
あわれみの目をわれらに注ぎ、
とうといあなたの子イエスを旅路の果てに示してください。
おお、いつくしみ、恵みあふれる
喜びのおとめマリア。
(カトリック中央協議会 2010年、ISBN 978-4-87750-1532、305頁)より引用。
となっています。
上のミンガルドの絵を描き始めたのが、7月初旬で、
この動画とで、はやくブログ上にアップしたかったのですが、
なかなか自分でOKを出せませんでした。
(暑い間はギヴアップしてましたし…)。
Mingardo, Mingardo と考えながら描いているとき、偶然SNSで、同じく
ペルゴレージ“Stabat Mater”(悲しみの聖母)演奏動画のシェアが、
ペルゴレージ“Stabat Mater”(悲しみの聖母)演奏動画のシェアが、
Mingardoのページからあり、目茶苦茶嬉しかったのでした(笑)。
ジェンマ・ベルタニョッリとのコンビです。こちら。
ペルゴレージの女性性の描写?(と言えばよいのでしょうか)が
すごいなぁとSalve ReginaやStabat Materを聴いて感じています…。
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