2015年3月4日水曜日

ヴィヴァルディ 2つのヴァイオリンのための協奏曲 イ短調


Concerto for 2 Violins and Strings in A minor, Op. 3, No. 8, RV 522
Allegro, Larghetto e spiritoso, Allegro



エストニア共和国のカタリーナ(15歳)とマリア(14歳)による、
ヴィヴァルディ作曲 2つのヴァイオリン協奏曲イ短調(作品3 第8番)。

タリン高等音楽学校オーケストラ、エストニアの作曲家アルヴォ・ペルト
75歳記念演奏会で。2010年9月19日。

素敵です…。

4年くらい前に出会った動画。「高評価」が2千も付いています。




作品3の楽譜は私も一応というか何というか、数年前から持っていますが…。

日本楽譜出版社のもので、この曲の解説に、
『この第8番は、多くの作品の中でもっともヴィヴァルディらしい
感じの曲ということができる』、とあるのは納得できる気がします。


そして、
『この曲は全体として簡単であり、アマチュアの合奏用としても
好適な曲である』と結んでいます。

『簡単』?!この名曲が?!

とても信じられないと思いつつ、おそるおそる、どうにかこうにか
第1楽章の途中まで楽器で音を出してみると、体が震えそう&涙ぐみそう
になりました。ヴァイオリンのソロは、深刻な独白が始まるような気がします。


悲しみのつまったというか、人のなかにあるあらゆる感情を
まとめたものを揺さぶるような、魂に響いてくる音楽。という感じ。
ゆるやかな第2楽章は、背筋がゾクッとするよう…。

ヴェネツィアのピエタ慈善院(捨て子を収容する福祉施設、赤ちゃんポスト付き)
で女子オーケストラのために作曲していたヴィヴァルディ、だから
でしょうか…。

 ☆


 ところで、読みこなせませんが、資料画像が豊富で面白そうな、
ヴィヴァルディのフランス語ウィキペディアのページを見つけました。



そこのページトップにもある肖像画をベースに
独自に描いたものをもう一度。

ヴィヴァルディの時代とはまったく違いますが、
イタリア・ルネサンス絵画、とくにダ・ヴィンチの絵などを参考にしたりし、

 描きはじめてから、どんどんと顔の感じが変わっていきました。
表情の読み取りにくい原画(版画)なので、自由に創造。

かなり描いては消しを繰り返しました。
(画像は調整しています)。


最近、人に見せたら(データで)褒めてくれたのがうれしくて、再びアップ。

これが元の絵。ドゥ・ラ・カーヴ画。


今日3月4日は、彼の337回目の誕生日です。
Buon Compleanno, Maestro Vivaldi !



さて、2月末と3月1日に神奈川県で、ヴィヴァルディのオペラ
『メッセニアの神託』が上演されたようです。

特設サイトでは、パスティッチョ・オペラというものについて、ヴィヴァルディにとって
どういう時代の作品なのか、どういう意味合いのある再演なのか、

そして、豪華な出演者の紹介や、音楽監督・ヴァイオリンの
ファビオ・ビオンディの興味深いインタビューなどを
読むことができました。(その後サイトは削除されたようです)。


私も観に行ければどんなによかったでしょう、、でも
SNSでもそのレポートがあったりで、
絶賛の声も多くうかがえ感無量でした。












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