あの日、日が暮れてから実家の近くの中学校へ両親を探しに行きました。
いえ、昼間に会ってはいたんですけど、夜をどう過ごすのかなぁ・・・と思って。
ですが、学校の中は真っ暗。ろうそくを灯している人も、すれ違ったら 瞬く間にどこかに消えていってしまって・・・。
教室を一つ一つまわりました。名字を呼んでいると、 「もっと大きな声やないと聞こえへんで!」と言ってくれる人もいましたので、私は大きな声で叫んで探してみたのですが、全然手応えなし。
もう、いたずらに大声で呼んでも ムダと直感、口を閉ざしました。
そして、私は目を大きく見開き、暗闇の中、見えるはずもないのに 「わかるはず」 と、ただただ感覚を澄ませました。
それから間もなく、よ~く見慣れた両親の顔の輪郭がふたつ、闇に中にぼうっと、そしてはっきりと浮かび上がってきたのです。教室の隅っこの出入り口のそばに二人並んで座り込んでいるようでした。
・・・顔の輪郭だけなんです。私は二人に近づいていき声を掛けました。「お父ちゃん、お母ちゃん。」
「おお、お前か」 「あんた、ようわかったなぁ」と父母。
二人には私の姿は見えなかったのです。
まさか、あの暗闇の中で突然、見出されるとは思いもしなかったのでしょう。
手探りで手を握りあって存在を確認しあいました。
今の世の中ではあまり真っ暗闇を経験することはないでしょうから、この感覚は経験した方にしかわかっていただけないかも知れません。
あの日々はなにもかも必死だったので、これについて深く考える余裕がなかったのですが、後々考えてみると、やはり不思議な体験だったなぁと思います。
そのちょうど2週間前に亡くなった飼いネコのミーコが、ひょっとしたらその時、暗闇でも見えるというすぐれたネコの目を一瞬貸してくれたのかもしれません・・・。
それとも、私自身の「火事場の馬鹿力」的な力が働いて視力が一時的に増したのでしょうか・・・。
いずれにせよ、1・17については、一度にたくさん書くことはできません。。
いえ、昼間に会ってはいたんですけど、夜をどう過ごすのかなぁ・・・と思って。
ですが、学校の中は真っ暗。ろうそくを灯している人も、すれ違ったら 瞬く間にどこかに消えていってしまって・・・。
教室を一つ一つまわりました。名字を呼んでいると、 「もっと大きな声やないと聞こえへんで!」と言ってくれる人もいましたので、私は大きな声で叫んで探してみたのですが、全然手応えなし。
もう、いたずらに大声で呼んでも ムダと直感、口を閉ざしました。
そして、私は目を大きく見開き、暗闇の中、見えるはずもないのに 「わかるはず」 と、ただただ感覚を澄ませました。
それから間もなく、よ~く見慣れた両親の顔の輪郭がふたつ、闇に中にぼうっと、そしてはっきりと浮かび上がってきたのです。教室の隅っこの出入り口のそばに二人並んで座り込んでいるようでした。
・・・顔の輪郭だけなんです。私は二人に近づいていき声を掛けました。「お父ちゃん、お母ちゃん。」
「おお、お前か」 「あんた、ようわかったなぁ」と父母。
二人には私の姿は見えなかったのです。
まさか、あの暗闇の中で突然、見出されるとは思いもしなかったのでしょう。
手探りで手を握りあって存在を確認しあいました。
今の世の中ではあまり真っ暗闇を経験することはないでしょうから、この感覚は経験した方にしかわかっていただけないかも知れません。
あの日々はなにもかも必死だったので、これについて深く考える余裕がなかったのですが、後々考えてみると、やはり不思議な体験だったなぁと思います。
そのちょうど2週間前に亡くなった飼いネコのミーコが、ひょっとしたらその時、暗闇でも見えるというすぐれたネコの目を一瞬貸してくれたのかもしれません・・・。
それとも、私自身の「火事場の馬鹿力」的な力が働いて視力が一時的に増したのでしょうか・・・。
| ミーコではないのですが・・ |
いずれにせよ、1・17については、一度にたくさん書くことはできません。。
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